飛鉄日誌

今日は来週から運転される「SLやまなし」の試運転を撮ってきました。

さて、『どこで撮るか??』ですが、 今回は甲府から小淵沢までの運転ですからほぼ全線にわたって上り勾配となり、どこで撮っても煙は期待できそうです。折角ですから『山を絡めて』と思って、長坂〜小淵沢の富士山が入るポイントへ。

ポイントへ着くと、近くの南アルプス鳳凰三山はきれいに見えていますが、肝心の富士山は雲と霞がかかり『肉眼では見えるが写真ではどうか??』という状態です。通過までまだ1時間近くあります。状況は徐々に悪化し、通過前になると富士山は完全に雲と霞の中へ。

そんな中を試運転は爆煙でやってきました。1枚目の右上、煙の向こうに富士山が見えるはずでしたから、爆煙で結果オーライでした。
富士山が見えていても、このポイントで富士山と絡めて撮るのは難しいのかもしれませんね。

先日(15日)の2078は、EF65PFのラストナンバー1139号機がEF510-505号機を田端操まで甲種輸送した先輩の1051号機を従えてやってきました。

EF65PFは8次にわたって1969年から10年間に139両が製造されました。先頭の1139号機はラストナンバーですから1978年製の8次車。次位の1051号機は1971年製の5次車です。
製造時期が7年も違うといろいろ改良が加えられています。まずはパンタグラフ、次位の1051号機は無動力回送でパンタが上がっていませんがPS17、1139号機は下枠交差のPS22Bです。次に屋根上のランボード、1139号機と1051号機では明らかに高さが違います。また、1139号機には乗務員扉の後ろに屋根への昇降梯子取付金具と取手がありますが、1051号機にはどちらもありません。他にも1139号機には汽笛カバーやスノープラウがありません。

重連ですと、このような違いがよく判りますね。

午後の陽を浴びて、武蔵野線江戸川橋梁に上り貨物列車がやってきました。

武蔵野線には幾つかの橋が架かっていますが、橋梁らしいトラスの中を走る姿を撮れるのは、この江戸川橋梁くらいでしょうか。橋梁を行く機関車の顔には次々とトラスの陰が掛かってくるので、きれいな顔を撮るタイミングはなかなか難しいです。

EF65はきれいに抜けていますが、EF210はバッサリやられています。まだまだ修行が足りませんね。

昨日の1657と今日の5388と田端所の貨物運用にネタ釜が入りました。

現在、田端所のEF81は21両。その内、高速連続運転対応の改造を受けていない貨物運用機は5両。しかし、貨物仕業はA21からA32までの12 仕業で9両使用。したがって、少なくとも4両は95号機や81号機を含めた高速連続運転対応機が充当されることになります。このために95号機や81号機 が貨物列車を牽く姿が見られる訳です。

田端所のEF81はEF510への置換えが計画され、15両のEF510が新製される予定です。15両は現在の配置両数には足りませんが高速連続運 転対応機の数とほぼ一致します。
ということは、EF81が6両残って、貨物運用はEF81とEF510の共通運用となるのでしょうか。それとも、EF81を9両以上残して旅客運用と貨物 運用を完全に分離するのでしょうか。

いずれにしても、田端所の貨物運用は機会あるごとに撮っておいた方が良さそうですね。

今日は大物車の回送を撮ってきました。隅田川へ交番検査のための回送でしょうか。
撮影記録を見ると、ちょうど1年前には蘇我で積載状態の大物車を撮っています。

今日はシキ800形。1年前はシキ610形。何れも100tを超える(シキ610形は200tを超える)変圧器を輸送する貨車です。車両限界をいっぱいに使って変圧器を積載するための梁の形と軸重を抑えるために車軸が多いことが特徴的です。

この大物車だけでなく、嘗てはいろいろな物を運ぶためにいろいろな貨車があったのですが、今ではほとんどがコンテナ車とタンク車となってしまいました。多くの物が鉄道輸送から自動車輸送に転換されてきたということでしょうが、何とも寂しいかぎりです。いろいろな貨車で組成されてこそ貨物列車でしょうから。

でも、この変圧器を運ぶ大物車は当面安泰ということでしょう。これからも特大貨物を撮れるかと想うと楽しみです。